WORK SHOP ARCHIVES
これまでに開催した体験教室の一部を紹介しています。
ご自宅で出来る内容もあるのでぜひご覧ください。
ジオラマづくり
難易度 ★☆☆

ジオラマの基本、樹木や草原、水の表現にチャレンジしながらスフレカップの中に小さなジオラマをつくります!
簡単だけどちょっと本格的なジオラマが出来るので結構楽しいです(^^♪
いろいろアレンジしてお気に入りの風景にしてくださいね。
*使う材料と道具*

・絵具(アクリル絵の具がおススメ)
・ボンド(普通の木工用ボンドでOK)
・リキテックスブレンデットファイバー(波の表現用)
・スフレカップ(小さめの器なら何でもOK!アイスカップなどもかわいいかも!!)
・筆(平筆、細筆など色々な形状の筆があると便利)
・絵皿(クッキングシートなどでも代用できます)
・新聞紙
・紙粘土
・砂、粉スポンジなど、ジオラマ専用材料
・ハサミ
・電線
など
写真に写っていませんが、他にも、手が汚れるのでお手拭きや、筆を洗う用の水を入れたコップ、粘土ベラなどあると良いです。
*注意点*
危ない作業は無いですが、砂や粉など、細かな材料が散らばりやすいです。お部屋の中を汚さない様に注意して下さいネ。
*作り方*

まずは、ジオラマの「土台」を準備します。
今回は100円ショップなどで売られてる「スプレカップ」を使います。他にも木の板やお皿を使っても良いですが、深めの容器の方が土台が安定するので初心者にはおススメ。
ちいさなアイスやヨーグルトのカップなどを使っても可愛いかも(^^♪

つぎは新聞紙をクシャクシャクシャ!っと丸めましょう。
ちいさなスプレカップくらいだったら見開きページの半分くらいで十分です。

丸めた新聞紙をスフレカップの中に「きつく」押し込めます。
ふかふかだとこれからつくるジオラマが安定しません。
ギュッギュッギュ!!っとなるべく「きつく」押し込めてください。

次に「地面」をつくっていきます。
使うのは紙粘土。
これも100円ショップなどで売られている工作用で大丈夫です。

適量をちぎってスフレカップの新聞紙の上にかぶせていきます。
紙粘土の形が「地形」になるので、指でペタペタしながら「どこを丘にしようか」「どこに道をとおそうか」「どこに木をうえようか」などイメージしながら形をつくってくださいね。
今回は「丘」と「海」「砂浜」をつくります。
スフレカップのフチはへらなどを使うとやりやすいです。
下の新聞紙が見えてしまわない様に気をつけて。
さて、土台ができたらいよいよジオラマ(情景)をつくっていきましょう。
まずは「海」から

使う絵の具は耐水性の「アクリル絵の具」がおススメ。
建物(ストラクチャー)の色を塗ったり、人形の色を塗ったりもできます。
「海」の色はその名も「ウルトラマリン」がきれいな青が出るのでおススメ。
港町など日本らしい情景をつくる際は「緑」っぽい色を使うのもおすすめです。

とりあえず「海」にしたいところを青く塗りましょう。
筆は「平筆」(筆先が平らな筆)をつかうと塗りやすいです。

つぎに「地面」を塗りましょう。
茶色も色々あるのですが、今回は砂の色が明るいので黄色っぽい茶色をつかいます。

ペタペタペタ。
先ほどと同じように「平筆」を使うと塗りやすいです。
粘土が見えない様に「海」以外のところは全部塗ってください。
ベースの色を塗り終えたら、ちょっと本格的なジオラマ材料を使って情景をつくりはじめます。

まずは砂浜から。
材料はジオラマ用の砂「クラフトサンド」をつかいます。
ホームセンターなどで多めに売っている普通の砂でも良いのですが、そんなにたくさん使わないので、ちょっと高価ですがジオラマ専用の材用の方がきめが細かくキレイなのでおススメです。
この後、草原と海をつくるのですが、順番は必ず「砂浜」からつくってくださいね。
他のところから作り始めるとせっかくつくったところが「砂だらけ」になってしまいます(>_<)

ここからは「ボンド」をつかいます。
「速乾」じゃないボンドの方がゆっくり作業ができるのでおススメです。

絵具と同じように塗っていきます。
まずは「砂浜」にしたい部分に塗りましょう。
ここからは少し細かい作業になるので「丸筆」(筆先が丸くなっている筆)を使うと塗りやすいです。

「ボンドを塗ったところ」に砂をまいていきます。
絵具が乾いていれば他の部分にはつかないので大丈夫です。
下には紙などを引いてこぼれた砂を集めやすいようにしておきましょう。

ボンドを塗った所が完全に隠れるようにたっぷりと。
砂をかけたら軽く指で押さえて定着させてください。

砂を指で軽く押さえて定着させたら、余分な砂を紙の上にお落とします。

ボンドを塗った所以外に乗ってしまった砂は「乾いた筆」でやさしく払いましょう。
指や爪で擦りとらないように!

払った砂はまた使えるので容器に戻しましょう。

次は草原にしたい部分にボンドを塗ります。
「海」と「砂浜」以外のところは全部塗りましょう。
塗り残しがないように!

使うのはジオラマ用の材用「カントリーグラス」
木くずや紙を細かく切ったものに着色をして代用できますが、けっこう大変なのでこれも専用の材料の購入がおススメです。

手順は砂浜といっしょです。
たっぷりかけて指で軽くおさえたあと、乾いた筆でやさしく払いましょう。
さて、この工程の仕上げで「波表現」にチャレンジです。

使うのは「ブレンデットファイバー」という商品名の繊維がまざったノリのような材料。
テクスチャー(質感)表現につかう材料で、他にも砂が混ぜられたものなど色々あります。
乾くと透明になるので少しだけ白い絵具を混ぜてください。

筆は「平筆」をつかいましょう。
筆先にファイバーをつけて「波打ち際」に向かって「クックックッ」っとファイバーを寄せていくようにするのがコツ。
そうすると「波が砕ける様子」が表現できます。

こんな感じ。
少し時間がたつとファイバーの層が薄い部分は透明になるのでもうちょっとリアルな雰囲気になります。
さて、ここからは「樹木づくり」にチャレンジしていきます。

用意するのは電化製品などに使われている「電線」
ホームセンターなどで切り売りもしていますが、不要な電源コードなどがあればそれでもOK。
作りたい「木」の大きさによって中に入っている銅線(芯)の本数が少ないもの、多いもの使い分けてください。

まずは、電線のビニール被覆をはがします。
木の根っこから枝先までの長さをイメージして、その分の長さでビーニールをはがしてください。
ハサミで少しずつ切れ込みを入れます。
※中の銅線を切ってしまわない様に注意!

こんな感じで外のビニールに切れ込みを入れます。

切れ込みにハサミをひっかけて「テコ」を使ってビニールを剥いていきましょう。
ここからは「木」の形をつくっていきます。

まずは銅線の束を「半分」に分けます。

つぎに「根本」をつまんで「2回くらい」ねじります。

こんな感じ。
ねじった根本が「木」の一番太い「幹」の部分になります。

そしたら、最初に二つに分けた銅線のもう一度二つに分けましょう。

束が4つになりました。

ここからは、一束づつねじって、分けて、ねじって、分けてを繰り返します。
銅線がそれぞれの束で「1本」づつになるまで繰り返しましょう。
大変だけど頑張って(>_<)

こんな感じです。
ちょっと「木」っぽくなってきましたね(^_^)

銅線の先端(枝先)を調整して

「木」のかたちが完成です!
ちょっと大変でしたね。
でも、あきらめずに丁寧にやればやるほど完成度高くなるのでガンバりましょう(^^♪

このままだと少し銅線がキラキラしているので、絵具で着色しましょう。木の種類によって茶色の種類を使い分けるとリアリティーが増します。

つぎは「葉っぱ」をつけていきましょう。
これもジオラマ専用の材料(スポンジを細かく砕いたもの)がおすすめ。
桜を表現するためのピンク色のものや、銀杏用の黄色いものなど色々な種類があります。

「葉っぱ」(スポンジ)をつけるために枝先にボンドを塗ります。
枝先に雪が積もっているような雰囲気になるように塗りましょう。
ボンドがついているところに葉っぱがつくので塗り残しがないように。

ボンドをつけたら、スポンジの中に「ジャブジャブ」っと銅線を漬け込みます。
※スポンジがこぼれるので紙や新聞紙を敷いて作業しましょう。
銅線にスポンジがたくさんついてくるので、手で「トントン」たたいて余分なスポンジを落としましょう。

ピンセットなどで枝ぶりを整えて、根本をハサミでカットしたら出来上がり!
根元がほどけない様にビニールを少し残してカットしてください。

木を植える位置を決めましょう。
どこがいいかな~

位置が決まったら、つまようじで穴をあけて、ボンドを注入!
ピンセットで植樹しましょう!

いよいよ最終工程(>_<)
人形を配置して出来上がりです。
人形は色々なサイズがありますが、1/150サイズ(Nゲージサイズ)がお値段も手ごろでおススメです。
色がついていない白い人形の他、完成品で色々な職業(消防士や警察官など)の人形が販売されています。
人形の他にも、犬や猫などの動物も売っているので探してみて下さいね。

人形も場所を決めたら接着剤をつけましょう。
ボンドでも良いですが、固まるまでに少し時間がかかるので瞬間接着剤でもOK。
瞬着を使う場合は指につけない様に注意してね。

人形の配置はピンセットで慎重に、、、

完成!!
先頭のお人形さんが哀愁ただよってますね~
なんのシーンかは不明です(^^;
あくまで一例なので、草木の色や人形の種類を自由に変えてオリジナルの情景づくりを楽しんで下さいネ!