WORK SHOP ARCHIVES
これまでに開催した体験教室の一部を紹介しています。
ご自宅で出来る内容もあるのでぜひご覧ください。
ガラスピンでアクセサリーづくり
難易度 ★★★
色とりどりのガラスピンをつくり、組み合わせて「アクセサリー」をつくるワークショップです。
お好みのガラス棒をバーナーで溶かして真鍮線に巻きとり、
丸や楕円に形を整えて、金具に取り付けたら出来上がりです。
*使う材料と道具*
・ガラス工芸専用カセットコンロバーナー(家庭用カセットボンベが使えるガスバーナーです)
・家庭用カセットボンベ(交換用に2本用意してね)
・ガラス棒(j4という浅草橋にあるお店で買っています)
・保護メガネorゴーグル(目を保護するためのメガネです。必ずかけてね)
・ピンセット(ガラスを細引きするのに使います)
・お水(ピンセット冷却用)
・真鍮線(1cmほどの長さにカットしたものを10本用意します)
・ピンバイス(交換式のものです)
・バーミキュライト(園芸用。ガラスピンを冷ますために使います)
・ステンレスプレート(ガラス棒などを置きます)
・アクセサリー金具(ピアス、イヤリングなど)
・丸ヤットコ(真鍮線を曲げる時に使います)
・平ヤットコ(カンや金具の開閉に使います)
・ペンチ(真鍮線をカットする時に使います)
他にも
・中吊りコテ(熱したガラスピンをつぶして楕円型にしたい時に)
・ステンレス板(熱したガラスピンをつぶす時の土台)
などがあると便利です。
*注意点*
火を使います。
・お子さまが作業される場合は必ずおとなの方がつきそい、
一緒に作業をしてください。
・髪が長い方はゴム等で後頭部にまとめてください。
・袖が長い服を着ている場合は腕まくりをしてください。
・必ず保護メガネをかけてください。
ちょっとした油断は命取りです。集中し、慎重に作業をしてください。安全のため、疲れたら、作業はやめてください。
ガラスは急に熱するとはじけ飛びます。
はじめは火から20cmほど離し、10秒間隔で徐々に火に近づけて温めてください。
*作り方*
【ガラス棒を細く加工する】
お好みの色のガラス棒を細く加工します。
まずは火をつけます。
バーナーにカセットガスをセットします。
つまみを回して点火し、エアポンプのスイッチをONにして火力を強くしましょう。
ガラス棒を温めていきます。
左手にガラス棒を持ち、火から20cmほど離して温めてください。
10秒間隔で徐々に火に近づけて、温めていきます。
ガラス棒の表面がツヤめいて、色が濃くなったら、十分に温まった合図なので、火の中に入れて溶かしましょう
ガラスは溶けはじめると、赤くなり、丸くなってきます。
ガラス棒を回転させながら、熱している部分をビー玉ほどの大きさにします。溶けた部分が落ちないように、しっかり見てバランスをとりましょう。
溶けた部分がビー玉くらいの大きさになったら、
エアポンプのスイッチをOFFにし、火を消します。
ピンセットで玉を少しつまみ、少しだけ引っぱります。
2秒ほど待ち、ゆっくり伸ばしていきます。
焦らずゆっくり伸ばし、太めのガラス棒をつくりましょう。
*注意*
いきおいよく伸ばすとガラス棒が細くなってしまいます。
ガラスは細いと、熱したときに溶けるスピードがはやく、溶けた部分が落ちてしまう可能性が高まります。
ガラスが伸びなくなるまで引っぱったら、ピンセットの先を水につけて冷やします。
細引きしたガラスの根元をピンセットではさみ、切りはなします。
熱いガラスは水で急に冷やすとヒビが入るので、切りはなすことができます。
細引きガラス棒のできあがりです!
【ガラスピンを作る】
アクセサリーのパーツになるガラスピンを作りましょう。
まず真鍮線をペンチで1cmほどの長さにカットします。
10本ほど用意しておくと、作業がスムーズです。
真鍮線をピンバイスにセットします。
*真鍮線の取り付け方*
ピンバイスのキャップを回して緩め、十字のスリットの中心に
真鍮線を挿入します。キャップを締める方向に回したら、取り付け完了です。
準備が終わったら、、
バーナーのつまみを回して点火し、エアポンプのスイッチをONにして火力を強くします。
真鍮線をセットしたピンバイスを左手、細引きしたガラス棒を右手に持ちます。
細引きしたガラス棒を火で熱し、溶かしていきます。
溶けてくると線香花火の玉のような状態になると思います。
このような状態になったら、、
真鍮線を1度火の中にくぐらせ、ガラスと同じ温度にし、溶けた部分を真鍮線につけていきます。
溶けた部分を真鍮線に巻きつけたら、少しひっぱり、ガラスが伸びて細くなった部分を火の中に入れて、切り離します。
これを何回かくり返します。
ピンバイスを回し、巻きとったガラスが下に落ちないようにバランスをとりながら、形を丸く整えます。
直径5mmくらいの丸い玉になったら、火の中から出します。
エアポンプのスイッチをOFFにし、火を消します。
つくったガラスピンをバーミキュライトの中に入れて熱を冷ましましょう。
Q&A なぜバーミキュライトの中に入れるの?
ガラスは急に冷えるとひびが入ってしまいます。
急冷を防ぐために、バーミキュライトの中に入れて、徐々に熱がひいていくようにします。
5分ほど経ったら、ガラスピンの熱が冷めたかを確かめましょう。
ピンバイスを取り出し、真鍮線を触ってみて、熱くなければピンバイスからガラスピンを取りはずして大丈夫です。
ガラスピンの完成です!!
【ガラスピンのアクセサリーづくり】
ガラスピンを金具とつなげてアクセサリーにしましょう。
ガラスピン、丸カン、アクセサリーの金具、ペンチ、丸ヤットコ、平ヤットコを使います。
まず、ペンチでガラスピンの真鍮線を5mm幅にカットします。
次は金具に取りつけるために、真鍮線を丸めて輪を作ります。
真鍮線をななめに折り曲げましょう。
丸ヤットコで真鍮線の先端をはさみ、手首をかえすようにして丸めて輪をつくります。
他のガラスピンも同じように輪をつくりましょう。
輪ができたら、、、
丸カンでガラスピンと金具をつなぎます。
まず丸カンを平ヤットコ2本でカンの切れ目を上にしてはさみます。
切れ目を前後にずらしてカンを開いたら、ガラスピンと金具を通し、カンを閉めます。
閉めるときも同じように前後にずらして閉じます。
*注意点*
丸カンを左右に開くときれいに閉じることができません。
また強度も下がるので注意してください。
ガラスピン、金具を取りつけたら完成です〜!