Ayako Kuno
久野 彩子
様々な情報や物事が複雑に絡みあい氾濫する現代社会、人間が作り出しているものの混沌とした様相、創造と破壊、構築と再構築という、人々が繰り返してきた行為の儚さや脆さ、そこから生まれる静かな力強さや希望を未来へ続くエネルギーとして捉える。
連続性のある時間や、生命力を感じさせる“現代の光景”として、緻密な表現を可能とする精密鋳造技法を主に用い、主に真鍮やブロンズといった非鉄金属に置き換え自作のパーツを作り出す。
In the modern society, where various information and things are intricately intertwined and inundated, I capture the chaotic aspects of what humans are creating, the ephemerality and fragility of the acts that humans have repeated such as creation and destruction and construction and reconstruction, and the quiet strength and the hope that emerge from them as energies that continue into the future.
I mainly use the precision casting technique, which enables elaborate expressions, as "contemporary scenes” that let us feel the continuity of time and vitality, " creating self-made parts mainly by replacing the scenes with non-ferrous metals such as brass and bronze.
久野 彩子
【略歴】
1983 東京都生まれ
2008 武蔵野美術大学造形学部工芸工業デザイン学科 金工専攻 卒業
2010 東京芸術大学大学院美術研究科工芸専攻(鋳金)修士課程 修了
【主な活動経歴】
2023 個展「CONSTRUCTION ⇄ DEMOLITION」(新宿髙島屋 美術画廊)
2023 泉屋ビエンナーレ2023 RE-SONATION ひびきあう聲 (泉屋博古館京都)
2023道後アート2023 クラフトミュージアム「U.F.O.-UNIDENTIFIED FABULOUS OBJECT-未確認工芸物体」展
(小涌園遥)
2022 グループ展 「第5回金沢・世界工芸トリエンナーレ 工芸が想像するもの」(金沢21世紀美術館 市民ギャラリーA)
2022 コレクション展1 うつわ(金沢21世紀美術館)
2022 個展 -TRANSITION- (いりや画廊)
2021 個展「reconstruction」(日本橋髙島屋 美術画廊X)
2021 特別展「金属工芸2021」(金沢市立安江金箔工芸館)
2021 個展「Rebirth」(ジルダールギャラリー)
2021 奥能登国際芸術祭2020+ スズ・シアター・ミュージアム「光の方舟」プロジェクトメンバーとして参加
2021 企画展「電線絵画展-小林清親から山口晃まで-」(練馬区立美術館)
2020 2人展「都市の輪郭」(日本橋髙島屋 美術画廊X、新宿髙島屋 美術画廊)
2020 個展「line」(アートフロントギャラリー)
2019 アペルト11「都市のメタモルフォーゼ」(金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム)
【主な受賞】
2014 SICF15オーディエンス賞
2016 Art in the Office 2016 CCC AWARDS展 入選
2016 SHIBUYA AWARDS 2016 大賞
2017 公募展「2017金沢・世界工芸コンペティション」 入選
2017 公募展「第9回佐野ルネッサンス鋳金展」 奨励賞
2021 第3回公募 アートハウスおやべ現代造形展 入選
【パブリックコレクション】
金沢21世紀美術館
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